Old Lens 0058 > Tele ZUNOW cine 1:1.9 f=38mm [2211291] とても素敵なレンズだから、独り占めです。皆さん使わないでね!

Zunowのレンズ紹介です。
Zunowのレンズと言えば「Zunow 50mm F1.1 」オールドレンズの中でも極めて希少な存在、誰でも一度は手元に置きたいと願うレンズですが、余りに高額な為ほとんどの方は写真で見たり、レビューを読んで憧れのまま通り過ぎて行くレンズかもしれません・・・もはや「都市伝説」の世界です。

とは言え「Zunow」の響きには憧れます。
何とか手に入れたいとお思いの方、此方のレンズは如何でしょうか?
YASHICA の8㎜ビデオにZunowが提供していた「Tele ZUNOW cine 1:1.9 f=38mm」他にも6.5mm/13mmも有りますがイメージサークルの関係で38mmが使いやすいと思いますがDマウントの為、今回のAPS-Cのミラーレスではイメージサークルが足りず、ケラレと言うより覗き窓から見ているような感じになりますが、撮れてる部分には一見の価値が有ると思います。

Dマウントレンズでイメージサークルがカバー出来そうなセンサーは1インチ(NIKON 1)又はDマウントレンズ専用機のPentax Qシリーズ辺りになりますが、出来る限り手持ちのミラーレスでDIYでレンズをマウントしたいと思いAPS-Cを採用しました。


動画を見る場合は画質設定を最高にして下さい。自動にすると画像がボケて再生されることがあります。

はじめにAPS-Cのオリジナル、次に仮想マイクロフォーサーズ、次に仮想1インチセンサーによる比較です


皆さんの大好きな「ぐるぐるボケ」いかがでしたか?
ぐるぐるボケで有名な「Helios-44-2 58mm F2」などは、実際に使ってみると思った様な「ぐるぐる」が出ないとの記事を良く目にします。

これは当たり前の事で、35ミリ規格で作られたレンズで頻繁に「ぐるぐるボケ」が発生しては、これはもはや欠陥商品と言うことになってしまいます。

収差補正が著しく不完全なレンズ言うことになります。
「Helios-44-2 58mm F2」の製品情報に「ぐるぐるボケ専用レンズ」と記載されている訳では無く、普通の写真を撮るためのレンズとして設計している訳で、常時ぐるぐるを出すのは難しいのかと思います。

実際に綺麗な「ぐるぐるボケ」を出すには、一定の条件を満たす必要があると思いますが、思い通りの「ぐるぐる」が出ないと感じている方は、一定条件を満たすシチュエーションが難しいのかなと思います。

ケンコー・トキナー取り扱い「Lensbaby Twist60/60mm F2.5」ボケ専用レンズの様に「ぐるぐるボケ」を出すために作られたレンズでない限り、常に「ぐるぐるボケ」を出すのは難しいと思いますが、今回の「Tele ZUNOW cine 1:1.9 f=38mm」は、見事にぐるぐると回っていたと思います。

どうして、これほど「ぐるぐる」回ったのでしょうか?
使用域のはるかに狭い8㎜ビデオ用フォーマットを想定したレンズの為、今回の様な規格外の領域まで収差補正の必要が無く「ぐるぐるボケ」オンパレードになったと思われます。

「ぐるぐるボケ」ファンの方、是非使って見て下さい!!!

この写真を撮ったカメラとレンズです
あまりバランスは良くありません・・・細くて小さくて、でも写りはちょっとしたものです


他の「ぐるぐるボケ」も見て下さい。
目が回ってしまいますが、すごいですね!
「ぐるぐるボケ」のファンの方には、たまらないのではないでしょうか!!







ゴーストや建物崩壊、そして「ぐるぐる」
正直な所「ぐるぐるボケ」ファンでは無いのですが、とてもファンタスティックで楽しく美しいです。

今度はもう少し普通の写真を見てみてください。
いずれにしても収差の影響で背景は崩れていますが、主題は綺麗に繊細に写っています。





これまで「ぐるぐるボケ」に終始してきましたが、最後はこのレンズの本当の実力をお見せします。

この繊細さすごいです!!!

正直いろいろなブログでこのレンズを見たりした事はあったのですが、所詮「8ミリシネマレンズ」感覚の、ボケたような曖昧で、良く言えば「ふわっととろける」ような夢心地な写真が多くて、もう少ししゃきっと映らないのかな・・・所詮レンズが小さいとこんなものなのかなって言う思いがありました。

初めてこのレンズを自らの手で撮った写真を見て、正直びっくりしてしまいました。
これよりも繊細で、エッジが鋭い訳でもないのに実態感の有るレンズってあるのかな?

私の好みと完全一致です。
エッチが立ちすぎず、繊細で、このクリアな描写は滅多に見ることができません!!!

イメージサークルが足りない・・・何ですかそれ!
好きな大きさでトリミングすれば良いだけです。

35㎜ライカ版をカバーしなければレンズじゃないと、お思いでは有りませんか?
35㎜版は他人が決めた便宜上の規格です。

今回の様なトリミング前提のレンズと出会うと、自分規格で楽しめば良い・・・もっと自由で良いと感じてしまいました。

皆さんも、自分流・・・楽しみましょう!!!



実を言いますとこの組み合わせ無限が出ません・・・それどころか86cm-93cm辺りしか焦点合いません。フランジバック短すぎて簡単なDIYでは無理です。
今回は、簡単すぎのM39/L39ボディーキャップに穴を開けて差し込んだだけですが、それ以上奥に落とし込もうとすると、センサー表面に当たるか、センサー枠に当たり落とし込めない状況で試案中です。

このアダプターが手軽で確かな気がするのですが、手作り主義の為、参考させて頂き少し頑張ろうかと思います。



次回、機会が有れば「夜のZunow」を紹介しようかと考えています
では、またみなさんも「既成概念をぶっ飛ばせー」です。