Old Lens 0053 > ASAHI SMC Pentax-F 1:4-5.6 35-80mm [3065634]「ペンタックスAF標準ズームレンズ・・・只の安物レンズ?」

1994年発売の標準ズーム

フィルム時代、後期の製品でレンズ設計も現代に繋がるズームレンズです。

巷ではズームは画質が悪いとか、キットレンズは安物レンズだから単焦点レンズを買いましょうとか言われていますが・・・写真だけ見せられて見分けられる人、本当にいるのでしょうか?

少なくとも私のブログの写真で単焦点とズームの差を判別できる方はいないと思います・・・

逆にズームレンズの写真を、このシャープさは単焦点の良さが出ているね!と言う方はいるのでは・・・写真は結果が全て!気に入った写真が撮れるレンズが良いレンズです!!

レンズのデザインが好きになれず、今まで購入に至らなかったのですが、良い写りのレンズだと思います。









主題と背景の距離感の違いでボケ味も変化します・・・3枚目は控えめですがとても素直です。二枚目はなんと表現して良いのか困ってしまう球面収差のフレア気味のボケで、4枚目のバックのバブルボケに卵が有ったり、この辺りがズームレンズのボケ味であり問題点なのかもしれません。1枚目のボケ味は2線ボケ気味でそれほど良い訳では有りませんが、枯葉の質感描写の柔らかさと空が気持ち良いです・・・生かすも殺すも腕次第!・・・なんとも楽しいです!!







光を入れ込んだ3枚ですが頑張っていると思いませんか?
2枚目は太陽と真っ向勝負ですがゴーストもフレアも合格点!
1・3枚目のフレアは絵作りとして有り?・・・悪くないと思います。
オールドレンズファンの方には期待外れで、面白みに欠けるレンズかもしれませんが・・・







開放F4のレンズは、開放でも十分シャープな印象を出すことが出来ます。
最初のボケ3枚・逆光の3枚と、この3枚・・・ズームレンズならではのバラエティー、単焦点だけがレンズでは有りませんよ・・・もし出会いが有りましたら試してみては如何でしょう。

最後に操作性に付いて、マニュアルレンズはMF操作で撮影する限り違和感も問題も有りませんが、オートフォーカスレンズのMF操作時にはピントリングの操作に難点を感じるレンズが多く見られ、今回のレンズもピント操作が快適とは言えませんでした。

MF操作で十分撮影可能ですが、今回のレンズはAF操作可能なデジタル一眼レフで、現役レンズに予算が届かない時など代替えレンズとして、AFスピードを覗けば遜色なく使え選択肢の一つになりそうな印象を持ちました。







  • 仕様表
発売年月 1994-1999年
レンズ構成(群/枚) 6/7
絞り羽根枚数 6
最小絞り 22-32
最短撮影距離(m) 0.4
マウント Pentax K
フィルター径(mm) 49
最大径x長さ(mm)x(mm) 65 x 58
質 量(g) 185