Old Lens "bokeh Old Lens" 001> MINOLTA MC ROKKOR-PF 1:1.4 f=58mm [5671203] 「標準レンズ1、2番のボケ量かも?・・・シルキーです」


背景にも同じピンクの薔薇が映っているはずですが・・・原型を留めていません。
奥の葉に至っては存在すら怪しくなってます。

収差補正は標準又は多少不足気味かもしれません。

過剰補正の様なエッジの
立ったざわついたボケとは違い、溶けていくようです。


少し大ぶりの薔薇に寄ってみました。

主題の薔薇の外周輪郭線に青緑の倍率色収差らしきものが顕著に表れています。

この収差補正の特性によるものか、背景ののボケはリングボケとは違う、広範囲に拡散しながら優しいボケ表現を可能にしているようです。


背景は大きく無数の淡いリングボケで何だか良く判らない状態ですが、色のグラデーションは豊かで幻想的です。


正直な所、このボケ方が良いのか?悪いのか?判らない感じですが。開放での収差の影響が顕著に表れた作例です。

オールドレンズならでは・・・腕の見せ所では・・・


この描写での背景はボケと言うより、薬品を流し込んだよう溶解し交じり合い崩れています。

現代レンズでは表現しようのないオールドレンズの楽しみです・・・写真の良し悪しは別として・・・好みですから。


少しファンタジックな一枚を・・・ボケ写真の好きな方の多くが幻想的・優しい等アンニュイな雰囲気が好きで、オールドレンズに興味を持たれた方が多いと思いますが・・・今回のMINOLTA MC ROKKOR-PF 58mm F1.4は十二分に答えてくれると思います。