Old Lens 0050 > FED INDUSTAR-26M 1:2,8 F=5CM [073365]「ノスタルジーが映るレンズかも?」
インダスター26M(1954年製造)はロシアのレンジファインダーカメラのZorkiy及びFED用標準レンズとして製造され、同じくFED用標準レンズととして1960年以降に製造されたインダスター 61の初期バージョン(前身)に当たります。
レンズ構成及び外見は表面仕上げを除き類似しています。
ロシアレンズに理解の深い方の中には、両タイプともにバージョンが幾つかあり、変更の都度レンズ構成や材質に変更が加えられていると推察されている方もおられるようですが、私には良く判りません。
私に判るバージョンの違いは、名盤の違いや外見上の差異例えばフォーカシングのノブが有る無しとかカラーリングの差異など一目瞭然の違いが有る場合です。それも中身の違いが加えられているかなどは全く判りません。
海外のユーザレビュー等を目にしますと、インダスター 61の初期バージョンにあたるインダスター26Mの方が柔らかな描写の様で、これは私の印象と一致します。
インダスター26m・ 61共にソビエト時代大量に作られた為、中古市場では安価で海外製オールドレンズの入門用として重宝されています。
今回のインダスター26 M はシリーズ中ではフォーカシングリングにノブのついた初期バージョンに当たる個体で、多少数は少ないようですですが値段としては大した差は無く、何もリーズナブルに購入できる代表格です。
最後に品質についてですが、これはあくまでロシア品質です。日本の製品のような精度を求めるのは間違っている感じがします。 私の個体では銅鏡にガタツキが有り、ヘリコイドのスムーズさ等は比べるべくもありません。
それに加え収差の影響かピントが合わせにくく、操作していてワクワクする様なレンズでは有りませんでしたが、出来上がった写真には見るべきものがあるような気がしました。
一度試してみる価値は有りかな?と思いました。
身近な街の身近な風景、良き時代を感じませんか?
以前紹介した industar 50の時にも感じましたが,写真は解像度だけでは決まらない・・・そんな印象を強くさせるレンズだと思いました。
主題と背景の距離感がどんなに変化しようとも、質感が変化しない安心感と安定感、加えてボケ方の素直さがより一層、観る写真から、感じる写真にステージアップさせてくれる気がします。
これは写真撮影が楽しくなる重要な要素と言うより要だと感じさせます。
作りも素朴でレンズ構成もシンプル、解像度自体も決して高い訳ではなく、収差なども少ない訳ではなく、色乗りが良い訳でもなく。むしろどれをとっても今ひとつの印象があるのですが、最終的に出来上がった写真は、なんだか雰囲気があるとても心に残る・・・・味わい深い写真に仕上げてくれる気がします。
ロシアのレンズ全般にそんな感じがあるのかもしれませんが悪くないです。ストレスフリーな単純さがそのまま描写に表れている感じがし、一度試してみる価値は十分にあるレンズかと思います。
只一点気をつける事は、ロシア品質で個体差が有り10本買えば10の描写をする・・・そんな感じのレンズかなとも思います。
それはそれでオールドレンズの楽しみと捉えれば・・・楽しみが一層増えるのかもしれません。
工学設計 3群4枚(テッサー)
最大 絞り f/2.8
最小 絞り f/22
レンズマウント M39ライカスクリュー
ブレード 10枚
最短撮影距離 1m
フィルターØ 40mm
重量 100g
長さ 55mm
製造初年度 1954年
レンズ構成及び外見は表面仕上げを除き類似しています。
ロシアレンズに理解の深い方の中には、両タイプともにバージョンが幾つかあり、変更の都度レンズ構成や材質に変更が加えられていると推察されている方もおられるようですが、私には良く判りません。
私に判るバージョンの違いは、名盤の違いや外見上の差異例えばフォーカシングのノブが有る無しとかカラーリングの差異など一目瞭然の違いが有る場合です。それも中身の違いが加えられているかなどは全く判りません。
海外のユーザレビュー等を目にしますと、インダスター 61の初期バージョンにあたるインダスター26Mの方が柔らかな描写の様で、これは私の印象と一致します。
インダスター26m・ 61共にソビエト時代大量に作られた為、中古市場では安価で海外製オールドレンズの入門用として重宝されています。
今回のインダスター26 M はシリーズ中ではフォーカシングリングにノブのついた初期バージョンに当たる個体で、多少数は少ないようですですが値段としては大した差は無く、何もリーズナブルに購入できる代表格です。
最後に品質についてですが、これはあくまでロシア品質です。日本の製品のような精度を求めるのは間違っている感じがします。 私の個体では銅鏡にガタツキが有り、ヘリコイドのスムーズさ等は比べるべくもありません。
それに加え収差の影響かピントが合わせにくく、操作していてワクワクする様なレンズでは有りませんでしたが、出来上がった写真には見るべきものがあるような気がしました。
一度試してみる価値は有りかな?と思いました。
身近な街の身近な風景、良き時代を感じませんか?
以前紹介した industar 50の時にも感じましたが,写真は解像度だけでは決まらない・・・そんな印象を強くさせるレンズだと思いました。
主題と背景の距離感がどんなに変化しようとも、質感が変化しない安心感と安定感、加えてボケ方の素直さがより一層、観る写真から、感じる写真にステージアップさせてくれる気がします。
これは写真撮影が楽しくなる重要な要素と言うより要だと感じさせます。
作りも素朴でレンズ構成もシンプル、解像度自体も決して高い訳ではなく、収差なども少ない訳ではなく、色乗りが良い訳でもなく。むしろどれをとっても今ひとつの印象があるのですが、最終的に出来上がった写真は、なんだか雰囲気があるとても心に残る・・・・味わい深い写真に仕上げてくれる気がします。
ロシアのレンズ全般にそんな感じがあるのかもしれませんが悪くないです。ストレスフリーな単純さがそのまま描写に表れている感じがし、一度試してみる価値は十分にあるレンズかと思います。
只一点気をつける事は、ロシア品質で個体差が有り10本買えば10の描写をする・・・そんな感じのレンズかなとも思います。
それはそれでオールドレンズの楽しみと捉えれば・・・楽しみが一層増えるのかもしれません。
- 仕様
工学設計 3群4枚(テッサー)
最大 絞り f/2.8
最小 絞り f/22
レンズマウント M39ライカスクリュー
ブレード 10枚
最短撮影距離 1m
フィルターØ 40mm
重量 100g
長さ 55mm
製造初年度 1954年