Old Lens 0040 > Petri C.C Auto 1:2 f=55mm 「プチ・スーパーペトリで薔薇・・・もちろんボケも素敵!!」
7mmチューブ (1.07m-∞大幅オーバーインフ)による試写は限りなく最高に近い納得の出来でした。
本来の最短撮影距離は0.6mでもう少し寄れるレンズですが、少し引いた感じの作例になりました。
今回は14mmチューブにより、約20cm程近づける0,43mの最短撮影から1.11mの範囲での試写になりました。
ペトリを超えたプチ・スーパーペトリの写りはどうでしたか?
f2開放では被写界深度が浅く、ピントがシビアになり合わせて中心解像度も落ちた感じと、色収差に拠るフリンジが顕著に出たりで、先回の7mmチューブに比べ、暖かで少し曖昧な印象になりました。
先回のシャープなイメージを持ったまま、出来上がり写真を見た時は「ボケて甘くなった」と感じるかも知れません。
ボケの印象は主対象に対して,、近い対象は思いの他に穏やかで、フォルムを保ちながら暴れた印象は余り有り無く、主対象から離れて行くほど玉ボケが顕著になりますが、このレンズに期待の「暴れ」は残念ながら現れません・・・イメージからは期待外れと思う方もいるかもしれません。
つぎは f4.0で同じく薔薇です。
どうでしたか?
f4.0に絞っただけで随分印象が変わったと思いませんか?
シャープな解像度が戻ってきて、この時代のレンズの欠点、あと少しが寄れない「もどかしさ」が、オリジナルより20cm寄れる様になっただけですが、撮影の幅が広がった気がしませんか?
開放時に見られたフリンジなど収差の影響も、有効対策の一つ「絞る」事で随分スッキリ・クリアになりました・・・作例によっては少しグロテスクな印象を受ける程・・・・鮮明になりましたが、ボケの印象は2線ボケ等目立たず、少しアクセントが有る程度の玉ボケ中心は変わらず・・・解像度とボケの両立した良いレンズだと思いました。
同時期に作られたレンズの中には、無銘に近かったり、程なく消えた事で一般的では無くなった「Petri C.C Auto 1:2 f=55mm」の様な「隠れた名レンズ」が幾つも埋もれている可能性を感じさせるに十分な素敵なレンズでした。
今回の撮影機器
今回の組み合わせで、Eマウント用エクステンションチューブとペトリマウントのかみ合わせが、ギリギリの所(1mm~1.5mm噛み合う)で固定出来、注意して扱えば外れず普通に撮影出来ましたが、同じくペトリマウント「Petri C.C Auto 1:1.8 f=55mm」黒銅鏡は見た目の違いは無いようですが、噛み合う事無くグルグル回転して固定出来ません・・・この辺りに多少バラツキが有るのかもしれません。
一般的にはフランジバックの関係でkonica ARマウントアダプターにペトリのボディーから外したマウントを螺子で固定する方法が確実ですが、手間もかからず、作成技術も無く、手軽にマクロ領域近くまで拡張出来る・・・こんな方法も試されては如何ですか?
興味がお有りでしたら下記より「NEXマウント エクステンションチューブ」で検索
私は「Pixco」を購入しましたが、同じ様に使用出来るかは?・・・ですが1個揃えておくとオールドレンズ遊びの幅が広がりますよ・・・是非どうぞ!!