Old Lens 0034 > KENLOCK-Mc・tor 28mm f2.8 [321145]「マウントアダプターを間違えたけれど・・・案外ふむふむ」
今回は少し珍しいレンズの紹介です。
KENLOCK-Mc・tor 28mm f2.8を入手、早速情報収集でネット検索・・・ほぼデータ情報なし。
ヒットした内容は99%が海外サイトで、本レンズ、望遠系ズーム、135mm望遠、35mmの売買情報がほとんど、レンズと外観の程度記載のみ詳しいデータは一軒もヒットしませんでした。只一つの収穫はレンズマウントが多数存在する事、M42・CANON FD・MINOLTA MD・PENTAX K・KONIKA ARなど、外装の感じからSORIGOLと同じく海外向けブランド?をメインに製造していた日本メーカー・・・今は想像するしか有りません。何方か情報をお持ちの方教えて頂けましたら嬉しいです。
情報なしのお手上げ、兎に角レンズ紹介ブログ、正体は撮影が近道・・・作例紹介です・・・ところがここでハプニング・・・多岐にわたるマウント仕様、当レンズのマウント情報が無い中手持ちマウントアダプターを順番に装着して行く事にKマウントはNG、次のヤシカ・コンタックス(C/Y)マウントが装着とロックも出来、案外早く見つかり・・・急の用事を済ませた後、撮影時間を作るつもりでバタバタとKENLOCKを持ち出しました。
用事を済ませ撮影を開始した途端、無限が出ません!無限処か通常撮影の2mも焦点が合いません・・・この組み合わせでの合点距離は約9~15cm(帰宅後測りました)焦点なんて合うわけ有りません。
気を取り直し近接撮影、結局は極めて被写界深度の浅いクローズアップレンズが出来上っていました・・・せっかくの持ち出し撮るしか有りません。被写界深度が極端に浅くピント合わせが大変、少し絞ればもう少し深くピントも合わせやすかったと思いますが、少しテンパッテしまい開放以外に頭が回りませんでした・・・何時もは出かける前に電源投入簡単なバッテリーチェックと動作確認をするのですが、違うマウントアダプターが嵌ってしまうとは思いませんでした。KONICA ARがNIKON Fマウントに「はまる」など珍しいケースは有りますが・・・不覚です。
帰宅後、撮影画像を見て・・・・オヤオヤ・・・これって・・・案外・・・
Sony NEX-3 ƒ/2.8 1/125sec iso200 -0.3EV
Sony NEX-3 ƒ/2.8 1/160sec iso200 -0.3EV
Sony NEX-3 ƒ/2.8 1/250sec iso200 -0.3EV
Sony NEX-3 ƒ/2.8 1/250sec iso200 -0.3EV
Sony NEX-3 ƒ/2.8 1/80sec iso200 -0.3EV
Sony NEX-3 ƒ/2.8 1/125sec iso200 -0.3EV
Sony NEX-3 ƒ/2.8 1/200sec iso200 -0.3EV
Sony NEX-3 ƒ/2.8 1/125sec iso200 -0.3EV
Sony NEX-3 ƒ/2.8 1/125sec iso200 -0.3EV
Sony NEX-3 ƒ/2.8 1/60sec iso200 -0.3EV
マウントアダプターを間違え、結局フランジバックの違いで極限られた範囲でのみ撮影可能なクローズアップレンズが出来上がり・・・撮影の結果・・・良くある話「瓢箪から駒」です。
思わず沢山の写真をアップしてしまい、少々ページが重くなってしまったかも知れませんが、気に入ってしまったのでご勘弁下さい。
被写界深度が浅い為、ピントが合っているのか?ズレているのか?判別出来ない作例が殆どなのですが、そのボケと言うより「ぼやけた」感じと色彩が心に残る・・・。
アンニュイな感じ
もちろん、フランス語の「ennui」「けだるい」「退屈である」では無く、カタカナ語の「アンニュイ」「神秘的である」「つかみどころがない」「のんびりとしている」です。
「ぼけた写真」と言ってしまえば、その一言なのですが・・・私の心には届いた「写真の不思議と面白さ」・・・リアルに正確に写れば良いんだよと現代レンズは言う・・・オールドレンズは写り自体も、使い方も含め枠の外に有るんだと言っている気がします・・・お気に入りです。
本来のKENLOCKの実力は?知りたいですよね・・・
次回はKONICA ARマウントで真の姿を紹介したいと思います・・・では、またお会いしましょう。
- 今回撮影機材と被写界深度
KENLOCK-Mc・tor 28mm f2.8
絞り環目盛りが上に来ていない!・・・気付かなければ、情けない
フランジバックがこれだけ変われば・・・
ƒ/2.8
ƒ/8