Old Lens 0013 > NIKON AF MICRO NIKKOR 60mm 1:2.8 D 「オールドレンズのはずが・・・・いきなり現代レンズです」
「オールドレンズで撮りました」 すいません、いきなり大ウソつきです。
現行販売でニコンオンラインに有りました、只発売は1993/12/4でオールドレンズです?
新型も2008年に発売されてますが、このレンズ併売されていてロングラン商品ですね。
これは新型で絞り環が無くなり、旧型ボデーで使える絞り環有りの旧型需要が有るのと、
性能が良いと認められている?て事でしょうか。
今回このレンズの購入はHARD OFFで、珍しくジャンクでは有りません。ジャンクではないレンズ買ってまで取り上げた理由・・・・説明させて頂きますので今回はお許しください😅
早朝の出勤風景ですが、何故かイタリアの画家ジョルジュ・デ・キリコの形而上絵画が頭を過りました・・・「形而上」感性的経験では知り得ないもの。有形の現象の世界の奥にある、究極的なもの、もちろん形而上絵画の定義とはまるで違う敢えて言うなら「想像型形而上絵画」・・・現実に通勤する方々が写っているのですが、その向こうで何かが起こっている?・・・起きそうな・・・紫がかった背景に溶けていく人々・・・
少しだけマクロ的に撮りました、質感と言う言葉が初めに出てきました。解像度が色彩が等の表現より先に、そこに金属の構造物が有り、ローズマリー?が上から掛かっている事実がそこに有りました・・・とても綿密です。
マクロレンズはボケまで考慮されていないとよく言われましたが、前ボケも後ボケも問題なく、某海外有名な50mm標準レンズよりはるかに良く出来ていると思います。
又また、意味ありげなショットになりました。うす曇りの早朝少し風が・・・影が無く、光による陰影が無いモノトーンにローズ系のスカートに風が・・・人物を構成要素に入れる事は殆ど無いのですが、思わず撮りたくなる様な、空気が写せるレンズでした。
此方のショットは撮影途中、解像度も良さそうな気がして、細かい文字のオブジェを発見・・・パシャ。薄曇りのせいも有りますがカリっと・クッキリの感じでは無く、綿密な細やかさを感じました。
ジャングルジム、色と年期に入り方が絶妙で、ボケ方は少ないのですが、雰囲気抜群綺麗に浮き立っています。その場の空気が伝わる様な・・・こんなレンズは素敵です。
この遊具の機関車の向うの柱、本物の鉄道の高架橋なんです。今は機関車は走っていませんが、とても可愛い機関車、細部まで精密に描写されてると思います。
この雑草の域に近い花、何時も歩く道の傍らひっそりと咲いています。今まで気に留めた事も殆どなかった1~2cmの花・・・こんなに綺麗で繊細なんです。ボケ方も最高レベルで素敵の一言です。
ムクゲ?の白と葉の緑と、背景のシャドー部の描き分け、薄曇りの日暮れ前・・・雰囲気が伝わりますか?
この空気感を伴った描写最高です。
機関車の時にお知らせした高架です、カメラ任せオート撮影ですが、木々も高架も電車も絶妙の絞り・シャッタースピードで捉えてくれました。これもレンズのおかげ、良きレンズです。
このレンズ、オールドレンズでは無くてオールラウンドレンズなんです。
名前の通りMicroから通常撮影(プチ望遠)まで、切り替えスイッチのLIMIT→FULLに切り替えるだけでシームレスに兎に角良く写る、キレ切れ写真とは違い緻密で綺麗。さすがに現代ニコンレンズなんですよね。
そんな訳で、今回の「Encounter & Old Lens」を書く時の基準になるレンズが必要だと思っていた折、即採用決定のお祝いにイレギュラーな登場となりました。
ニコンの撮影サンプル(レースの上に蝶のブローチを配置)の説明に書かれていますが「浅い被写界深度で急激にぼかすことで、レースの包み込むような柔らかさを表現しつつ、細かなディテールまで捉えたシャープな描写で、アクセサリーの硬質な素材感、透明感を・・・」
マイクロレンズの特徴、素直なボケと精緻なディテールの再現がマイクロ領域から通常撮影全域に渡り、クローズアップのみならずポートレートや風景などにも使える万能レンズ・・・メーカー説明と自分の撮影写真が珍しく?イコールな素敵なレンズです。
次回は多少ですがマクロレンズ的に
- 今回のレンズとカメラ、マウントアダプター
SONY NEX-3 ミラーレス一眼 + FOTGA Nikon(Ai)-NEX マウントアダプター + NIKON AI AF Micro-Nikkor 60mm f/2.8D
Nikon D70 / NIKON AI AF Micro-Nikkor 60mm f/2.8D