Old Lens 0042 > MINOLTA MC ROKKOR-PF 1:1.4 f=58mm [5671203] 「コンサートホールで・・・」


先回は野外の「MINOLTA MC ROKKOR-PF 58mm F1.4」でしたが、f値1.4クラスの大口径オールドレンズ全般の傾向かも知れませんが、開放時のフレア・フリンジ・ゴーストは現代レンズとは比べようが無いレベルで、味で有り、楽しみでも有ったのですが、環境を室内に限定する事で違う一面が見られないか試してみました。

撮影場所はコンサートホールのリニューアル内覧会です。








雰囲気少しは伝わりましたか?
照明管理されたコンサートホール・・・クラシカルで、静けさと高揚感を伴う期待感、この雰囲気私は好きです。
余分な光も少なくフレアも殆ど感じられませんし、残存収差がシルキーなボケに貢献しています!!





クラシック好きの私にはとてもハッピーな一日になりました。
でも、このコンサートホールリニューアル前は、当地の「ロックの殿堂」で、多分これからもロック・ポップス系の聖地になるのだと思います。
たまには、クラシックコンサートもと期待しているのですが・・・内覧会はクラシックで良かった。

歪みは基本的に樽型ですがAPS-Cでも結構曲がっています・・・フルサイズではどうなんでしょう・・・少し怖いです。

フレア確認の、舞台上の証明ですが、こんな感じならフレアも悪くないのでは・・・







最後はホール外の施設ですが、歴史のある建物の内部リニューアルで、随所に面影が残り、少し幼い頃の記憶が蘇りました。

今回の限られた光の中での「MINOLTA MC ROKKOR-PF 58mm F1.4」はF1.4の恩恵が随所に発揮されていた様に感じました。

野外の晴天、開放F1.4は正直な感想は大変難しく、特にこのミノルタのレンズは収差の落とし所が良く判らず、晴天撮影では大苦戦でした。

先回20枚弱の作例を紹介しましたが、実際の撮影枚数は450~500枚、100枚程がAUTO
設定で露出オーバー、150枚以上がフレアで全体が白濁のコントラスト不足・・・40~50枚がフリンジ・ゴーストなど収差の影響・・・100枚程がフレアに拠るピント精度不足でピンボケ・・・散々でしたが、何とかなった写真に救われました。

今回は65枚程で数枚全くダメな写真も有りましたが、先回の収差に苦戦とは違い、センスの無さ故のボツ写真で、明るいレンズは暗い所で力を発揮するのかな?・・・そんな印象の「58mm F1.4」でしたが楽しかったですよ。

ミノルタのオールドレンズは安価に手に入れられるので、皆さんも是非お試しあれ!!

[MINOLTA MC ROKKOR-PF 58mm F1.4]


仕様表
焦点距離 50mm [SONY NEX3装着時87mmレンズの画角に相当]
最大口径比 1:1.4
レンズ構成 5群6枚
画角 40°91′(35mm判フルサイズ一眼レフカメラ)27°84′(APS-C一眼レフカメラ)
最短撮影距離 0.6m
絞り羽根枚数 6
絞り f/1.8 - f/22
アタッチメントサイズ(フィルターサイズ) 55mm
マウント MDマウント
寸法 約65mm(最大径)全長約41mm
質量 約276g
発売日:1968年--月--日
発売時価格 22,700円