Old Lens 0024 > Nikon IX Nikkor 60-180mm F4.5-5.6 小さなNikkor・・・植物園でパシャ!

先回の大変賑やかで大混雑だった動物園から植物園に移動、植物園と言っても今の時期花は有りません、特に此方の植物園の特徴として自然の景観と日本庭園・落ち着いた雰囲気の建物など、大人の為のお散歩コース的なレイアウトになっていて、壮大なフランス式庭園や至る所に花壇が有り花を楽しむというより、自然と寄り添う感じで静かな感じです。
動物園に隣接、移動して来ましたが、無料開放日の休日お隣は万を超える人出に対し、多く見ても百数十人程度、人込みに少々疲れ気味の私には最高の安らぎ空間でした。


Sony NEX-3 ƒ/4.5 1/250sec iso200 -0.31 EV
お散歩コース中程の峠越え(少々大袈裟)日を遮るほど木々が林立、スポットで太陽がコントラストは強烈、思わずシャッター切りましたが、黒潰れ・白トビチェック、思いの外頑張ってくれました。これだけ撮れれば上出来です。


Sony NEX-3 ƒ/5.6 1/200sec iso200 -0.31 EV
ボケチェックに最適な角柱!遠景と奥の角柱はしっかり解像していると思います。望遠系ズームのはずですが全般にボケ好きの方には物足りない描写になりました。オールドレンズの場合F値は表示されない為、記憶を頼りに打ち込みますが、先回書きしました様にアダプターの絞りリングにクリック感が無く、実際はもう少し絞れているかもしれません。この組み合わせの場合、開放以外のF値表示は参考程度で見て下さい。
 

Sony NEX-3 ƒ/5.6 1/160sec iso200 -0.31 EV
今日は晴天、暑い位の日差しでしたが、自然の風景には其処彼処に秋の気配が・・・10日もすれば紅葉を撮りに訪れているかもしれません。主題と背景の距離感が此の位有ると、控え目ながらボケが生じます。ボケ自体はざわつくシチュエーションで有りながら比較的落ち着いていると思いました。
 

Sony NEX-3 ƒ/8 1/160sec iso200 -0.31 EV
ウサギのオブジェ、光に反射して色々なトーンを見せてくれています。空の色とウサギの色、ポールと葉っぱの一枚、レンズの価格ランクからは立派の一言です。写真のイメージと脳裏に残ったイメージが一致する事、これは大変大事です。
 

Sony NEX-3 ƒ/5.6 1/125sec iso200 -0.31 EV
この公園には重要文化財の日本で一番古い温室がありますが、現在修復中のため今回は素通りしましたが、野外の花としては此方の「お花畑」のみになります。季節ごとに植え替えが有り楽しませて頂いています。時折感じるピント面の曖昧さの為か、少しスッキリしない作例で、シャッタースピードとF値が記憶と合致しない一枚になりました・・・・「お花畑」紹介写真と思ってください。
 

Sony NEX-3 ƒ/4.5 1/250sec iso200 -0.31 EV
水車って、何時・誰が・どの様に撮っても雰囲気が有ります。存在感が違います!これが日本の風景だ!的な・・・またまた少しピントが・・・このレンズ描写力のポテンシャルは遥かに上です。
 

Sony NEX-3 ƒ/4.5 1/800sec iso200 -0.31 EV
このレンズ解像度も立派ですが、この明暗のコントラスト比を巧みに処理している様に感じます。空・茅葺・合掌造り右の暗部、何処が破綻しそうな状況でも頑張っていると思います。
 

Sony NEX-3 ƒ/4.5 1/640sec iso200 -0.31 EV
此方の巨大な番傘、原色使いでは無い日本の色を感じさせる色、記憶に残った景色と写真のリアル感が一致いています。決して派手では無い日本の風景・・・落ち着きます。
 

Sony NEX-3 ƒ/4.5 1/160sec iso200 -0.31 EV
これもピントがずれて、画面右端の屋根を支える柱の断面あたりでしょうか?こんな所に合点するとは撮っている時は思いもしていません。瓦の巴の部分か?葉の一枚、辺りだったのでしょうか?今となっては皆目判りません。この作例ピントの話では有りません。ラデチュードの話、暗も明も限界を超えていますがblog程度の大きさなら見れてしまう中庸なバランスと明るさが結構良い感じです。
 

Sony NEX-3 ƒ/4.5 1/250sec iso200 -0.31 EV
 秋の実りが・・・やれば出来る子だったんです。柿の話では有りません・・・しっかりと綺麗なボケの写真撮れるじゃないですか・・・ボケが食い足りないと散々書いてきましたが、最後に見せてくれました・・・真の実力を

  • 何枚か撮っての結論
耐逆光性に付いては、十分紹介出来ませんでしたが、手持ちレンズと比較した時、今回程度の光でもフレアが気になるレンズは多く、古い設計のオールドレンズは、やはり顕著なものも多く、フレアに加えて綺麗な虹のハレーションまで見せてくれるレンズも散見される事から逆光にも弱くは無く、十分以上の実力を持った現代レンズに近い、オールドレンズ?でした。

今回の絞り機能付きマウントアダプターを手に入れた事で、このレンズの真の実力の片鱗を体験でき大変ラッキーでしたし、何時か又、手持ちの同シリーズ標準ズーム Nikon IX Nikkor 30-60mm F4-5.6を紹介出来る日が楽しみになりました。

  • 被写界深度サンプル

60mm ƒ/4,5
 

60mm ƒ/11付近


180mm ƒ/5.6
 

180mm ƒ/11付近

  • SONY NEX-3 ミラーレス一眼 + DOLLICE A/G-NEX マウントアダプター +Nikon IX Nikkor 60-180mm F4.5-5.6
DOLLICEマウントアダプターはマウント側・レンズ側共にガタツキ無く取り付けもスムースで良好、絞りリングの動作も問題無く、マウントアダプターなどカメラ部材・機器に関して、文化・考え方の違いに戸惑う事も多く有りますが、良くも悪くも中国ならではの商品の存在は大きくなっています。

今回紹介のレンズは本来AFレンズのためか、繰出しの少ないワイド側では縁に当たり、多少フォーカシング動作に支障を感じました。ピント調節回転角は十分で細かいピント合わせは可能なのですが、ピント面が曖昧に感じる場面が多々有り、微妙にピントがズレている作例が出来てしまいました。偶にピントが掴みにくいレンズに出会いますが理由は良く判りません。














  • 仕様表
焦点距離 60-180mm [SONY NEX3装着時50-150mmレンズの画角に相当] 注)ニコン公式データ35mm換算75-225mm
最大口径比 1:4.5-5.6
レンズ構成 7群10枚
画角 46°79′-16°41′(35mm判フルサイズ一眼レフカメラ)32°10′-11°(APS-C一眼レフカメラ)
撮影距離目盛 ∞~1.2m
最短撮影距離 1.2m
絞り羽根枚数 7枚
最大絞り f/3.5
最小絞り f/32
アタッチメントサイズ(フィルターサイズ) 46mm
マウント Fマウント(35mm一眼レフでは、バックフォーカス長が短く、レンズ後端がミラーと接触のため使用不可、ミラーレスには絞り機能付きマウントアダプター使用により使用可能)
寸法 約62,5mm(最大径)全長約69.5mm
質量 約220g
発売日:1998年09月26日 販売終了:2001年08月21日